プロからのアドバイス 勉強しながら働くこと

ホーチミン市オープン大学の3年生のチャン・ティ・ミ・リンさんは、観光行政の単位を取得しながらアルバイトの仕事をいくつかしてきました。

小さなレストランの受付係やウェイトレスとして働いた事で、それなりのお金を稼ぐことができました。けれども彼女は実務経験という、もっと価値のあるものを手に入れています。大学卒業後、アルバイトの仕事に就くのに有利になることを願っています。

アルバイトの仕事を見つけるのはさほど難しくないとリンさんは話します。彼女はいつも、大学の授業がない午後や晩の時間帯に働いています。

「こういった仕事は、お客様への対応やコミュニケーションの取り方や、職場での問題解決の仕方を学べます。」と彼女は言います。

リンさんは、何らかの職務経験があれば、就職の際に良い仕事に就くチャンスが見込めることを認識していて、現在そういった学生が多くいます。

ホーチミン市教育大学3年の匿名希望の学生も、アルバイト先の選択肢はたくさんあると言います。

彼女は「私の専攻は英語学なので、展示会や博覧会、ホテルやコンベンションセンターなどで催されるイベントで通訳の仕事をしています」と話します。

人事(HR)の専門家が断言するのは、ただ勉強だけしてテストに合格しただけの学生たちと比べて、実務経験のある学生は卒業後の就職が楽になるということです。

ナビゴスグループのファム・ティ・ホアイ・リン人事部長は、Vietnamworks.comで次のように言っています。ベトナムワークスで上半期に広告を出していた企業の74%は新卒者に、大学で学んだ専門知識の他に、何らかの実務経験があることを条件としていました。

ナビゴスグループは、ベトナムワークス、ナビゴスサーチの運営を行っており、人材雇用・エグゼクティブサーチサービス、人材コンサルティング、適性テストをオンラインで行っています。

リン氏は、8月13日にホーチミン市オープン大学で実施されたキャリアデーの講演で、実務経験を積むための一般的な方法は、多くの企業で行っているインターンシップ制度だと語っています。ただ、企業の多くは2年生や3年生をインターンとして求めていますが、うまくいっていないのが実情です。

早めのスタート
「学生たちは、企業のインターンシップに応募するのに、最終学年まで待つ必要はありません。大学に通いながらでも、なるべく早くインターンとして働くことは、より多くの時間をかけて経験を積むことに繋がるし、労働市場で生き残るために、ソフトスキルを学ぶ環境を作ることもできます。」

サコムバンクのグウェン・ティ・トー・ウエン人事部長は、学生はインターンシップを、どんな仕事が自分に合っているかを知る良い機会だと考えるべきだと言います。

ウェン人事部長は、それまでとは異なり、多くの企業が「率先して」大学や専門学校を訪問して学生達にインターンシッププログラムを申し出ていたと述べました。

サコムバンクでは、金融・銀行学部の3年生がプログラムに参加することを許されており、5〜6カ月におよぶそのプログラムは、サコムバンクセメスターと呼ばれているそうです。

このプログラムでは、学生たちは正銀行員のアシスタントとして働きます。そして6カ月間銀行の仕事について理解を深め、気に入ったかどうか判断することができます。

キャリアデーのポスターには、NECベトナム株式会社、DHLサプライチェーン、サントリーペプシコ・ベトナムビバレッジ、TP&Pテクノロジー株式会社など、多数の大企業がインターンとして3・4年生を求めているとあり、職務内容も掲載されていました。

例えば、TP&Pテクノロジー株式会社でのインターンは、研修を受け、技術リーダーから割り当てられた作業をこなします。また、新製品や新技術の調査を行う機会もあります。

さらに、企業は英語のコミュニケーションスキルに長けた学生を探しています。

ナビゴスグループのリン氏は、競争の激しい労働市場では、英語が学生の合否決定の要素になると話します。
「学生たちは、英語でのコミュニケーションをしっかり学ぶことは必須だと認識しておかなければなりません」と、リン氏。

人材需要予報・労働市場情報センターのチャン・アイン・トゥアン副センター長は、英語でのコミュニケーションスキルに長けた学生は少ないと言います。このことが、ベトナム人労働者の地位を弱めることに繋がる典型的な問題でもあるとのことです。

「新卒者が就職してつまずくのは、我々の世代の怠慢のせいだと苦情を申し立てる外国企業もあります」とトゥアン副センター長。

サコムバンクのウェン氏も、どんな仕事を選ぶにせよ、学生や新卒者たちは勤勉さと忍耐を身につけるべきだとアドバイスを送っています。

彼らには雇用の機会が多数あるため、より賃金の高い仕事に転職して一つの仕事にこだわらない方が楽なのでしょう。けれども、このことから仕事やキャリアへの情熱が欠如していることが分かりますと、ウェン氏は言います。

トゥアン氏も次のように話します。「彼らはスタートアップ精神を持って働くべきだ。思い切って仕事を行い、成長していく必要があるのです。」

資質に優れ、英語スキルとソフトスキルを兼ね備えた人は必ず採用されるとのことです。

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