私からのアドバイス<海外就職編>
海外での仕事を手に入れる方法
海外での仕事を探すのはなかなか難しいものです。ここでは、海外で自分の理想の仕事を手に入れる方法をお教えします。
他ではできない経験をしたいと考えている新卒者にも、環境を大きく変えたいと考えている社会人にとっても、国境を越えて行くというのはエキサイティングな選択肢と言えるでしょう。ただ残念なことに、海外で暮らしたいと願う人達の多くは夢を叶えるに至らず終わってしまっています。その訳はたいがい海外での就職先を見つけることが難しいからです。そのための準備ができていない場合は特にです。
私達は業界の専門家に話を聞き、海外で仕事を見つける秘訣をシェアしました。ここでは、そのいくつかご紹介したいと思います。
オンラインネットワーキング
インターネットのおかげで、海外での職探しはこれまでにないほど簡単になってきてはいますが、メリットはそれだけではありません。ソーシャルメディアが広まったことで、国際的な職業ネットワークも作ることができるのです。「オンラインネットワーキングは、人との直接的な繋がりを作るのに役立ちます」と話すのは、リサ・マレン氏。彼女はハロゲン・ソフトウェアの企業HRの担当をしています。「ネット世界でのコミュニティやユーザーグループは、求職者がネットワークを作り、スキルをアピールするチャンスやソートリーダーシップを与えてくれます。世界中に自分が仕事を探しているのだと言って回る必要はありません。」
直に体験する
お気付きかとは思いますが、別の国へ新たに移住するというのはとても大きな変化です。真剣に移住を考えている人はおそらく、既に働きたいと思っている国に一度訪れたことがあるでしょう。そうでないなら、一度その国へ旅してみるのも一考です。実際に行ってみれば、その国の文化を知ることができるし、仕事を得る可能性が高まるなんてこともあるかもしれません。
現地の採用様式を調べておこう
海外の仕事を求める人はたいていカルチャーショックに備えて心の準備をしているものですが、国によって採用プロセスが異なるということを見落としがちです。商品卸総合サイト、セールフーのCEOで共同設立者のサイモン・スレイド氏は、次のように述べています。「国外で就職するつもりなら、現地の採用様式を把握し、その国の第一言語で履歴書を書くことが大切です。例えば、ニュージーランドでは、アメリカ式ではなく、イギリス式で履歴書を作成しましょう。」
また、中には言語の違いだけでは済まない国もあります。ラブランド氏は次のように続けます。「中国では履歴書に自分の写真を貼付するのが当たり前です。現地の履歴書フォーマットを使うことで本気度をアピールできるでしょう。」
会社に残りつつ海外へ
海外で働きたいと考えている人は、離れた所ばかり見ていることが多いものです。けれども、もっと身近なところから調べてみるのも良いでしょう。「現在勤めている会社で海外赴任の空きがないか調べてみましょう。社内での海外転勤制度がなくても、行きたい国のHR担当者に連絡してみることはできます。」
CCTVのグレン・ラブランドHRマネジャーはそう話し、次のように勧めています。「職業団体に所属しているなら、海外にオフィスがないか調べましょう。現地での職探しを手助けしてくれる人を紹介してくれる可能性もあります。」
自分について伝えましょう
面接で聞かれることは雇い主によって様々ですが、生まれ故郷である国から離れて働こうという人なら皆、当然その理由を尋ねられるでしょう。「海外移住を希望する理由を、筋道を立てて説明できるようにしておきましょう。海外で働くことがキャリアアップに繋がる、配偶者が移住するので自分も就職する必要がある、海外で暮らしたいとずっと夢見てきて、今がその時と考えている、などです」とラブランド氏。そしてこう続けます。「採用担当者、またその責任者は、就職希望者がどこまで本気で契約を全うする意志があるかをきちんと知りたいと思っています。手続きのための書類や就労規制についてなど、外国人の雇用は煩雑です。雇用者サイドにとっては、採用した人材がなかなか動き出さないということは大きなリスクなのです。」
そして最後に…
忍耐は実を結ぶ
ここまでの話で、海外で働く準備も整い、そこから飛び出して世界を見に行けると思いますよね。けれども、すぐには無理です。国内での就職とは違い、海外で働くには思いのほか時間がかかります。「職探しに4〜6か月はかかると思いましょう。また、ビザの手続きはもっとかかるかもしれないと思っておいた方が良いです。例えば中国中央テレビでは、ビザの申請用紙が届くまでに、採用されてから4か月近くはかかります。バックアッププランを用意しておくこと、海外移住に全てをかけてしまわないことが重要です」と注意を促しています。